

バスケットボールやバレーボールをしていた経験のある人なら、突き指の1度や2度は経験したことがあるのではないでしょうか?
また、スポーツ以外にも、ものを取ろうとしたときに誤って指先をぶつけてしまったり、人とぶつかったりすることで、突き指を発症することもあります。
軽症の付き指であれば、治療の必要がないケースもありますが、自己判断で放置してしまうと、後遺症に悩まされる可能性もあります。
突き指とは?

突き指は固いものなどに指をぶつけた際に、指の骨や腱、靭帯などを痛める指の外傷をひとまとめにした総称です。突き指という単一の病態があるわけではありません。
特にバスケットボールやバレーボールなど、ボールを手で扱う競技によく見られますが、日常生活のふとした局面で突き指をするケースもあります。
また、手だけでなく足にも突き指は起こり得ます。家の中で歩いていたら、タンスの角に小指をぶつけたという、痛い思いをしたことがある方は少なくないのではないでしょうか?
突き指をしたときの症状としては、指の痛みや関節の腫れ、可動痛(動かしたときに痛みが出ること)、変形、内出血、圧痛(患部を押した際の痛み)などがあげられます。
突き指の病態は実に様々で、単なる打撲のケースもあれば、骨折、脱臼、捻挫、靭帯断裂、軟骨損傷などをともなうケースもあります。
突き指をした場合にすべきこととしてはいけないこと
突き指をすることは必ずしも珍しいことではありません。
ただ、近くに病院がないときや、病院が休みの時、どのように対処すればよいのでしょうか?
また、突き指の際にしてはいけないことは何でしょう?
突き指をした際の応急処置

突き指など、急性の外傷を起こしてしまったときは、応急処置をおこなうことが重要です。最初に適切な応急処置を施しておくことで、回復を早めることが可能となります。
急性の外傷を受傷した際、かつては「RICE処置」がおこなわれていました。
RICE処置とは、英語の「Rest(安静)」「Ice(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」の頭文字を取ったものです。
急性の外傷を受傷したら、まずは安静にして患部を氷水などで冷却し、炎症の拡大を抑えるために弾性包帯などで圧迫した上、心臓よりも患部を高い位置に置くというのがRICE処置の趣旨です。
最近では、RICE処置に変わって「POLICE処置」がおこなわれるようになってきています。POLICE処置の「I」「C」「E」に関してはRICE処置と同様です。Pは「Protection(保護)」、OとLは「Optimal Loading(適切な負荷)」を意味します。
突き指のような急性の外傷を受傷した場合、まずは患部を保護する(Protection)ことによって、二次的な損傷を事前に予防します。
突き指の際は、テーピングで固定したり、シーネ(添え木のような固定具)を付けたりするのが一般的です。手近にない場合は、段ボールで代用してもかまいません。
また、急性の外傷を受傷した場合、かつてはひたすら安静にすることが、患部の回復を早めると考えられていましたが、最近の研究で、安静にしていることが必ずしも早期回復にはつながらないと分かってきています。
急性の外傷の最たるものがぎっくり腰ですが、たとえぎっくり腰を発症した場合であっても、患部に適切な負荷(Optimal Loading)をかけた方が、かえって回復を早めるとされています。
かつては急性症状というと、ひたすら安静にすることが重要とされていましたが、近年の研究によって、安静が必ずしも回復を早めないことが分かってきました。
ただし、自己判断で患部に負荷をかけるのは避けましょう。
かえって治癒を遷延させたり、痛みを増したりする結果となりかねません。
突き指の際にやってはいけないこと
突き指を起こしたときにやってはいけないのが、指を引っ張るという行為です。
ある年齢以上の方の場合、「突き指を起こしたら引っ張ると良い」と教わった方もいらっしゃると思いますが、指をむやみに引っ張ったり、患部を揉んだりすることは厳禁です。
突き指の程度について
突き指は、指の腱や靭帯、骨にダメージを追うことで発症しますが、痛みのレベルや腫れ方によって、軽度から重度に分類されます。
軽度の突き指について

軽度の突き指の場合、受傷部位に軽度の痛み、もしくは違和感が生じます。
また、関節を曲げづらくなりますが、腫れの程度は大したことがなく、健側(突き指をしていない方の指)と比べると、「少し太く見えるかな」といった程度です。
ただし、痛みや違和感が強くないからと言って、放置するのはやめましょう。
なぜなら、症状が軽かったとしても関節内部では靭帯や腱といった軟部組織を損傷している可能性もあるからです。
中等度以上の付き指はもちろんのこと、軽度の突き指であっても、キチンと治しておかないと、将来、後遺症に悩まされる恐れが残ります。
中等度の突き指について

突き指のレベルが中等度の場合、患部の明確な痛みと腫れが認められます。
健側と比べるまでもなく腫れが明らかであり、機能障害も軽度の突き指の比ではありません。
受傷直後に指を曲げようとしても、通常の半分程度しか曲がりません。関節内では靭帯や腱といった軟部組織にひどい損傷を追っており、場合によっては靭帯や腱が断裂していることもあります。
重度の突き指について

重度の付き指を受傷した場合、激しい痛みと、内出血をともなう腫れが見られます。患部がどす黒く変色し、ほとんど指を動かすことができなくなります。
また、内出血を起こすため炎症反応も強く、ズキンズキンと脈打つような痛みが見られます。場合によっては骨折を起こしているケースがあるため、速やかに医療機関を受診することが重要です。
特に注意が必要な突き指

突き指の中には、必ず病院を受診しなければならないものもあります。
さいとう整骨院でも突き指に対する施術をおこなっていますが、明らかに骨折が疑われるような場合、医師の診察をおすすめしています。
マレットフィンガー

マレットフィンガーは「腱性槌指(けんせいつちゆび)」と呼ばれており、中節骨と末節骨を結ぶ腱が断裂することにより、指先をまっすぐに伸ばせなくなるタイプの突き指です。
バレーボールのブロックをしたときなどに受傷しやすく、骨折は見られないものの、およそ6週間は固定しないと、元のように指が伸びなくなってしまいます。
骨性槌指
骨性槌指は、マレットフィンガーとは異なり、伸筋腱(指を伸ばす腱)のけん引力によって、末節骨が剥離骨折を起こすタイプの突き指です。
約5週間にわたってピンで固定し、骨の癒合が認められたらピンを外します。
中節骨骨折
突き指は一般的に、末節骨(いわゆる第一関節)に対する外力によって生じますが、外力が中節骨にまで及んだ場合、中節骨を骨折してしまうことがあります。
この場合、整復を施したのち、ピンで骨を固定することとなります。
PIP関節脱臼骨折

PIP関節は中節骨(いわゆる第二関節)と基節骨(同第三関節とで構成する関節です。突き指の際の外力が中節骨の基部にまで伝わることで、脱臼骨折を起こします。
突き指の中でも、もっとも厄介なものの1つで、速やかに処置をおこなわなかった場合、後遺症のリスクが高まります。
たかが突き指と甘く見ないで!

スポーツをやっている生徒さんや学生さんの場合、突き指をしてもテーピングで固定して、そのままプレイを続けるケースが多々あります。
ただ、若いうちはともかく、年を取ってから関節痛に悩まされるケースもあります。
そのため、たかが突き指と甘く見ないで、速やかに医療機関を受診するよう心がけてください。
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