

スポーツをしている人はもちろんのこと、ハイヒールを履いていて足を捻挫したことがあるという方はたくさんいらっしゃることでしょう。
そして、よく言われるのが「捻挫はクセになる」ということです。
実は「捻挫がクセになる」には2つの意味があります。
捻挫がおこる原因
捻挫がクセになることの意味を解説する前に、そもそもなぜ捻挫してしまうのか、その原因についてご紹介すます。
スポーツ障害としての捻挫

捻挫を引き起こす原因は様々ですが、もっともポピュラーな原因として、スポーツ障害としての捻挫があげられます。
バスケットボールをしていて相手の足の上に乗ってしまったり、運動をしていて段差で足を捻ったりすることで、足関節捻挫(そくかんせつねんざ)を起こします。
重心バランスが悪化している

普段、重心を意識して生活している方はあまりいらっしゃらないと思いますが、重心の位置がずれると、捻挫を引き起こすリスクが高くなります。
特に、デスクワークなどがきっかけとなって骨盤が後ろに倒れると、股関節が外旋し、O脚気味になります。O脚になると、足の外側に重心位置が移動するため、もっともポピュラーな捻挫である、足関節内反捻挫を起こしやすくなるのです。
腸腰筋をうまく使えていない

腸腰筋(ちょうようきん)をうまく使えていないと、足関節捻挫のリスクが高くなります。腸腰筋は大腰筋(だいようきん)と腸骨筋(ちょうこつきん)の総称で、腰の骨と股関節をおなか側で結んでいます。
腸腰筋は姿勢を支える重要な働きを持っているのですが、実は、足を引き上げるときにも腸腰筋が使われます。
腸腰筋がうまく使えていないと、足を十分に引き上げることができなくなり、足関節捻挫のリスクが高くなります。お年寄りが何でもないところで転倒しやすいのも、腸腰筋の筋力が低下し、足を十分に引き上げられなくなるからです。
節捻挫のレベルと競技に復帰できるまでの期間
足関節捻挫を起こすと痛みで歩けなくなるイメージがあるかもしれませんが、実は、捻挫はその程度によって1度から3度に分類されます。
1度の捻挫について

1度の捻挫は、足関節を捻ったものの靭帯の損傷がないか、あったとしても靭帯の損傷が軽微な捻挫です。
痛みや腫れがほとんどないため、応急処置を施すなどすれば、その日のうちに競技に復帰することも可能です。
2度の捻挫について

2度の捻挫は、皆さんがイメージするような捻挫と言って良いでしょう。
靭帯を部分断裂し、痛くて走れなくなるのが2度の捻挫の特徴です。
また、患部に圧痛(押すと痛むこと)や腫脹(腫れあがること)が見られ、炎症を起こして赤くなることもあります。
2度の捻挫の場合、競技に復帰するまで2週間〜3週間を要します。
3度の捻挫について

3度の捻挫になると靭帯を完全に断裂しており、松葉づえなどを使わなければ歩行も困難となります。場合によっては靭帯と結合している骨が剥離骨折を起こすケースもあります。
痛み、腫れともに非常に強く、皮下出血が著明に見られます。骨折と同様に固定する必要があり、場合によっては靭帯をつなげる手術がおこなわれます。
3度の捻挫になると、競技に復帰するまで1ヶ月〜2ヶ月を要します。
「捻挫がクセになる」ことの2つの意味
捻挫はよく「クセになる」といわれますが、実は、そこには2つの意味が隠されています。
1つは足関節に問題が生じるケースで、もう1つはそもそもの姿勢やバランスの問題です。
慢性足関節不安定症

足関節捻挫がクセになる原因の1つとして、「慢性足関節不安定症(CAI:Chronic Ankle Instability)」を発症することがあげられています。
足関節捻挫を繰り返したり、捻挫をしたときに適切な処置を怠ったりした場合、足首の骨をつないでいる靭帯が緩くなり、足関節の状態が不安定になってしまうのです。
慢性足関節不安定症を発症すると、捻挫を再発するリスクが高くなるだけでなく、筋力やバランス能力が低下したり、筋肉を上手にコントロールできなくなったりします。
日本のスポーツ現場では「たかが捻挫」と軽視する風潮がいまだに根強く残っており、完全に治る前に競技に復帰した結果、慢性足関節不安定症に陥るケースが後を絶ちません。
不良姿勢や間違った身体の使い方

姿勢が悪かったり、間違った身体の使い方をしていたりすると、足関節捻挫を繰り返しやすくなります。足関節捻挫がクセになるのは、足関節だけの問題ではないということです。
先述したように、不良姿勢によってO脚気味になると、重心が外側に移動するため、足関節内反捻挫を起こしやすくなります。
また、偏った身体の使い方をしていると、バランス状態が悪化し、足関節捻挫を起こすリスクが高くなります。捻挫を起こすのは足関節ですが、足関節にかかる負荷をコントロールすることが重要なのです。
捻挫の治療法
足関節を捻挫した場合、基本的にはアイシングをおこないます。
ただし、冷やしていいのは発症後48時間までです。
その後、以下のような治療をおこないます。
微弱電流治療
さいとう整骨院では、独自の微弱電流治療器を用いて、足関節に見られる炎症を鎮めます。それによって、疼痛(うずくような痛み)から早く解放されることが期待できます。
MPF療法(深層筋調整)

MPF療法は、「Muscle Pressure Friction」の頭文字をとった施術法です。「Muscle」にはご存知の通り筋肉という意味があり、「Pressure」には圧迫、「Friction」には摩擦という意味があります。
足関節捻挫は関節の問題ですが、患部につながる筋肉に適度な圧迫と摩擦を加えることで、患部への血流を増す効果が期待できます。
血液は全身に酸素と栄養を運んでいるため、MPF療法によって血行を促進することで、傷ついた場所に酸素と栄養を送り届け、早期回復を促すことが期待できるのです。
骨盤矯正

日本人は、アフリカ系の民族と比べた場合、骨盤が後傾(後ろに傾くこと)しやすい民族とされています。そのため、日本人にはO脚の人が多いのです。
O脚は足の骨だけの問題ではありません。
骨盤が後ろに傾くと、同時に股関節が外旋するため、O脚になるリスクが高くなります。
また、腸腰筋が緊張して固くなると、股関節を外旋させるため、やはりO脚のリスクが高まります。骨盤矯正をおこない、O脚を改善することで、足関節捻挫のリスクを下げることが可能となります。
重心バランスを整える

足関節捻挫を捻挫する人の多くに、重心バランスの乱れが見受けられます。そのため、重心バランスを整えることが重要となります。
特に腸腰筋をはじめとした、いわゆる「体幹」の筋肉を鍛えることで、重心バランスを安定化させることが可能となります。
重心バランスが整えば、足関節捻挫を引き起こすリスクが低くなるだけでなく、スポーツをする際のパフォーマンスの向上にもつながります。
足関節捻挫を起こした際の注意点
先ほど少し触れましたが、スポーツの現場では足関節捻挫を甘く見る風潮があります。ただ、足関節捻挫がクセにならないためにも、以下のようなことに注意する必要があります。
必ず病院や整骨院で見てもらう
足関節捻挫を起こした場合、必ず病院や整骨院で見てもらいましょう。
特に当院では、足関節だけでなく身体全体のバランスにも着目し、痛みを取るだけでなく、足関節捻挫の再発防止に取り組んでいます。
休むのも練習の内と理解する

足関節捻挫を起こしても、テーピングをして練習を続けるケースがよく見受けられます。
ただ、足関節捻挫をちゃんと治しておかないと、再発するリスクが高くなるだけでなく、パフォーマンスの低下にもつながります。
特に子供の場合、指導者や親がよほど注意しないと「やりたい気持ち」が勝ってしまい、治療をおろそかにしがちです。
そのため、指導者や親が「休むのも練習の内」と教えてあげことが重要です。
さいとう整骨院へご相談ください
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もう一人で悩まないでください。
何年も、いろいろな整体院や病院へ通っているのになかなか良くならないとお悩みの方は是非一度さいとう整骨院へご相談ください。
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